IQの平均は100です。これは誰かが日本人全員を測って出した数字ではなく、IQという物差しの決まりです。知能検査では、同じ年齢の大勢の人に同じ問題を解いてもらい、その平均を100、ばらつきの標準的な幅(標準偏差)を15として点数を並べ直します。4,5そのため、どの年齢でも、平均はいつも100になります。

このページでは、IQの分布と割合、偏差値への換算、IQ100・110・120・130・140がどのくらい珍しいかを一覧表にまとめました。自分のスコアを先に知りたい方は、無料IQテストを受けてから戻ってきても大丈夫です。

IQの平均は100:なぜ100なのか

いまの知能検査で使われるIQ(知能指数)は「偏差IQ」と呼ばれる点数で、同じ年齢の人たちの中で自分の成績が平均からどれだけ離れているかを表します。大人向けのWAIS、子ども向けのWISCといったウェクスラー式の知能検査では、平均を100、標準偏差を15と決めています。4JAPAN MENSAも、IQを「仲間集団のスコアを100とした標準的なスコア」と説明しています。5

昔のIQは「精神年齢÷生活年齢×100」という割り算で出していました。10歳の子が12歳並みの問題を解けばIQ120、という考え方です。ただ、この方法は知的な発達が止まる大人には当てはまりません。そこでウェクスラーが、同じ年齢の人の分布の中での位置でIQを表す、いまの方式を作りました。5

つまりIQ100は「同じ年齢の人のちょうど真ん中」という意味です。平均から標準偏差1つ分(15点)上がると115、2つ分上がると130になります。

  • IQ85〜115に約68%、3人に2人が入ります。
  • IQ70〜130に約95%が入ります。
  • IQ130以上とIQ70未満は、それぞれ約2%です。

「平均的なIQ」を1つの点ではなく幅で言うなら、90〜109です。ウェクスラー式の区分ではこの範囲を「平均」と呼び、ほぼ半数の人がここに入ります。

IQの分布表:区分・割合・偏差値の一覧

IQの点数は、平均100を頂点とする左右対称の釣り鐘型(正規分布)に分布します。下の図と表は、平均100・標準偏差15の尺度での理論上の分布です。IQが高いか低いかを判断する基準(IQのレベル)としてよく使われるのが、表のウェクスラー式の区分です。

IQの分布図(平均100・標準偏差15) 平均100を頂点とする左右対称の釣り鐘型の曲線です。90から109の平均の範囲に全体のほぼ半数、85から115に約68%、70から130に約95%が入ります。130以上と70未満はそれぞれ約2%です。下の段は同じ位置の偏差値で、IQ130は偏差値70にあたります。 平均 90〜109 約50% 70〜130:約95% 85〜115:約68% 130以上:約2% 70未満:約2% IQ 偏差値 557085100115130145 20304050607080
IQの分布図(理論値)。濃い部分が「平均」の範囲(90〜109)で、全体のほぼ半数です。上の括弧は85〜115に約68%、70〜130に約95%が入ることを、下の段は同じ位置の偏差値を示しています。
IQの区分と割合(平均100・標準偏差15)
IQの範囲区分割合パーセンタイル偏差値の目安
130以上非常に高い/ギフテッド2.2%98以上70以上
120〜129高い6.7%91〜97約63〜69
110〜119平均より高め16.1%75〜90約57〜63
90〜109平均50.0%25〜74約43〜56
80〜89平均より低め16.1%9〜24約37〜43
70〜79境界域6.7%2〜830〜36
69以下非常に低い2.2%2未満30未満

表の区分は、当サイトの結果画面と同じウェクスラー式の区分です。検査機関の報告書では、同じ範囲が「平均の上」「平均の下」と書かれたり、古い版の呼び方で「優秀」「きわめて優秀」と書かれたりすることもあります。7呼び方が違っても、区切りの数字(70・80・90・110・120・130)は同じです。

割合は理論上の値です。実際に検査を作るときの標準化データは生身の人の集まりなので、きれいな曲線にぴったり乗るわけではありません。

IQを偏差値に換算すると:IQ130は偏差値70

模試でおなじみの偏差値は、平均を50、標準偏差を10に並べ直した点数です。1IQは平均100・標準偏差15なので、次の式で換算できます。

偏差値 = 50 +(IQ − 100)÷ 1.5

たとえばIQ130は、平均より標準偏差2つ分上なので偏差値70です。総務省統計局の解説でも、偏差値70は平均から標準偏差2つ分上にあたり、成績が正規分布なら上位約2.3%とされています。1同じように、IQ115は偏差値60、IQ85は偏差値40です。

下の早見表は、IQ55から160までを5点刻みで並べたものです。パーセンタイルは、同じ年齢の人のうち自分と同じかそれより低いスコアの人の割合を表します。

IQと偏差値・パーセンタイルの早見表(平均100・標準偏差15、理論値)
IQ偏差値パーセンタイル位置の目安
55200.13下位0.13%(約740人に1人)
6023.30.38下位0.38%(約260人に1人)
6526.70.98下位0.98%(約100人に1人)
70302.3下位2.3%(約44人に1人)
7533.34.8下位4.8%(約21人に1人)
8036.79.1下位9.1%(約11人に1人)
854015.9下位15.9%(約6人に1人)
9043.325.2下位25.2%(約4人に1人)
9546.736.9下位36.9%
1005050ちょうど真ん中
10553.363.1上位36.9%
11056.774.8上位25.2%(約4人に1人)
1156084.1上位15.9%(約6人に1人)
12063.390.9上位9.1%(約11人に1人)
12566.795.2上位4.8%(約21人に1人)
1307097.7上位2.3%(約44人に1人)
13573.399.02上位0.98%(約100人に1人)
14076.799.62上位0.38%(約260人に1人)
1458099.87上位0.13%(約740人に1人)
15083.399.96上位0.043%(約2,300人に1人)
15586.799.99上位0.012%(約8,100人に1人)
1609099.997上位0.0032%(約32,000人に1人)

模試の偏差値とは比べる相手が違います

「IQ130は偏差値70」と聞くと、偏差値70の学校を思い浮かべるかもしれません。ただ、模試の偏差値は、その模試を受けた人たちの中での位置です。1受験生はすでに勉強を続けてきた集団なので、同じ年齢の人全体と比べるIQとは、比べている相手が違います。IQを偏差値に直すのは、「同じ年齢の人全体の中でどのあたりか」を感覚的につかむためと考えてください。

IQ100・110・120・130・140はどのくらい?

よく調べられるスコアごとに、位置と珍しさをまとめます。数字はいずれも平均100・標準偏差15の尺度での理論値で、上の早見表と同じ計算です。

IQ100:ちょうど真ん中

50パーセンタイル、偏差値50です。同じ年齢の人のちょうど真ん中で、「平均」(90〜109)の中心にあたります。100前後の数点の差は、その日の体調や集中の差と見分けがつかないくらいの大きさです。

IQ110:4人に1人の位置

約75パーセンタイル、偏差値は約57です。IQ110以上の人は約25%、4人に1人ほどで、区分では「平均より高め」(110〜119)の入口にあたります。

IQ115:平均より標準偏差1つ分上

約84パーセンタイル、偏差値60です。IQ115以上の人は約16%、6人に1人ほどです。

IQ120:約11人に1人

約91パーセンタイル、偏差値は約63です。IQ120以上の人は約9%、11人に1人ほどで、区分では「高い」(120〜129)に入ります。10人いれば9人ほどを上回る位置です。

IQ130:上位約2%、メンサの目安

約98パーセンタイル(正確には97.7)、偏差値70です。IQ130以上の人は約2.3%、44人に1人ほどで、区分では最上位の「非常に高い」に入ります。メンサ(MENSA)の入会基準「上位2%」の目安とされる数字で、アメリカのメンサはウェクスラー式の全検査IQで130を合格点としています。6日本での受け方はメンサの入会テストの解説にまとめました。

IQ140:約260人に1人

約99.6パーセンタイル、偏差値は約77です。IQ140以上の人は約0.4%、260人に1人ほどです。

IQ145・150以上

IQ145は約99.87パーセンタイル(偏差値80、約740人に1人)、IQ150は約99.96パーセンタイル(偏差値は約83、約2,300人に1人)です。この高さになると、検査を作るときの標準化データにも該当する人がごくわずかしかいないため、数点の差にはあまり意味がありません。当サイトでも、1回目のスコアがとても高かった人は、受け直すと下がることが多くありました。

日本人の平均IQはどのくらい?

答えは、何と比べるかで変わります。

日本の知能検査の上では、平均は100

日本の医療機関や相談機関で使われる知能検査には日本版があります。大人向けの日本版WAIS-IV(2018年発行、16歳0カ月〜90歳11カ月が対象)2や、子ども向けの日本版WISC-V(5歳0カ月〜16歳11カ月が対象)3です。日本版は日本で尺度を作り直しているので、同じ年齢の日本人の平均がIQ100になるように目盛りが決まっています。14この意味での「日本人の平均IQ」は、決まりとして100です。

「国別IQランキング」の数字はあてにしにくい

ネット上には、日本が上位に入る国別のIQ表がよく出回っています。こうした表の多くは、年代も対象者も方法も違う小規模な研究をつなぎ合わせたもので、研究者からは、国どうしを正確に比べられる数値にはなっていないと批判されています。10そのため当サイトでは、こうした表の数字を「日本人の平均IQ」として紹介していません。

当サイトの受検データでは

2026年7月20日から9月14日までに日本から当サイトのIQテストを受けた、18歳以上の方の初回受検は22,198件で、98.6%が日本語版でした。英国の受検者の平均を100とした指数で見ると、日本は102.3で、英国より平均して約0.8問多く正解していました。13

ただし、これは平均IQではありません。オンラインで自分からIQテストを受ける人は一般の人より高いスコアが出やすく、監督のないテストでもあるので、比べられるのは受検者どうしの相対的な位置だけです。また、日本の受検者の中央80%は指数で91.9〜112.9に広がっていました。国どうしの差(数点)より、同じ国の中の個人差のほうがずっと大きいということです。

年齢別のIQの平均は?

年齢別に見ても、IQの平均はどの年齢でも100です。IQは同じ年齢の人どうしで比べて出すので、10歳なら10歳の中で、70歳なら70歳の中での位置を表すからです。5

そのため、使う検査も年齢で分かれています。日本では、5歳0カ月〜16歳11カ月はWISC-V、16歳0カ月〜90歳11カ月はWAIS-IVが対象です。2,3

一方、年齢で調整しない「素の成績」は年齢で変わります。当サイトの米国の受検データ(91,695件)では、推論問題の素点は25〜34歳で最も高く、所要時間を6〜15分にそろえて比べても、13歳未満は8.3点、65歳以上は7.8点ほど低くなっていました。年齢ごとに比べるIQは、この差を取り除くための仕組みです。詳しくは年齢別平均IQ(英語)で解説しています。

IQ70〜84(境界知能)とIQ70未満について

IQ70〜79は区分では「境界域」、69以下は「非常に低い」にあたります。

よく聞く「境界知能」は、おおむねIQ70〜84を指して使われる言葉で、医学的な正式な診断名ではありません。9正規分布で計算すると、IQ70〜84の範囲には約14%、およそ7人に1人が入ります。

知的障害(知的能力障害)は、IQの数字だけでは判断されません。医学的には、知的機能に加えて、コミュニケーションや身の回りのことといった日常生活での適応機能に制限があるかどうかを合わせて評価します。8

オンラインのIQテストで、境界知能や知的障害を判断することはできません。当サイトのテストも同じです。生活や学業、仕事での困りごとが気になるときは、医療機関や発達障害者支援センターなどの専門の窓口に相談してください。9

IQは「点」ではなく「幅」で読む

臨床の知能検査でも、IQには測定の誤差があります。そのため報告書では、スコアを「信頼区間」という幅で示すのが一般的です。ウェクスラー式の検査の全検査IQなら、95%信頼区間はおおむね前後5点ほどの幅になります。4

たとえばIQ120なら「115〜125のどこか」と読むのが現実的です。短く監督のないオンラインのテストでは、この幅はもっと広くなります。

受け直しでもスコアは動きます。同じ種類の検査を繰り返すと、慣れによって点数が上がりやすいことが研究でわかっています。11当サイトで2回受けた894,632人のうち、35.1%は2回目のスコアが10点以上変わりました。

IQの物差しそのものも、時代とともに見直されています。20世紀を通じて多くの国でIQテストの成績が上がったことが知られていて(フリン効果)、知能検査が定期的に標準化し直されるのはそのためです。12

自分のIQの位置を知るには

  1. どの検査のスコアかを確かめる。ウェクスラー式(WAIS・WISC)なら標準偏差15です。古いスタンフォード・ビネー式は16、キャッテル式は24を使うため、同じ上位2%でも数字は132や148になります。5,6
  2. 区分とパーセンタイルを見る。上の分布表と早見表で、区分と上位何%かを確認します。
  3. 幅で読む。臨床の検査なら前後5点ほど、オンラインのテストならそれ以上の幅があると考えます。
  4. 1つの数字で自分を決めない。IQに表れるのは推論などの一部の力で、粘り強さや創造性、人との関わり方は映りません。

いまの自分のおおよその位置を知りたいときは、無料IQテストが使えます。International Cognitive Ability Resource(ICAR)に基づく33問で、登録なしで受けられ、終わるとすぐにスコアとパーセンタイルが表示されます。オンラインのスコアは監督付きの検査より高めに出やすいので、この表の上の目安として読んでください。

よくある質問

IQの平均はいくつですか?

100です。知能検査は、同じ年齢の人たちの平均を100、標準偏差を15として点数を決めているため、平均は決まりとして100になります。90〜109が「平均」の範囲で、ほぼ半数の人がここに入ります。

日本人の平均IQはどのくらいですか?

日本の知能検査(日本版WAIS-IVなど)は日本で尺度を作っているため、日本人の平均は100です。ネット上の国別IQランキングの数字は、方法の違う古い研究をつなぎ合わせたもので、研究者からは国どうしの正確な比較にはならないと批判されています。

IQ120・IQ130はどのくらいすごいですか?

IQ120は約91パーセンタイルで、11人に1人ほどです(区分は「高い」)。IQ130は約98パーセンタイルで、44人に1人ほどです(区分は「非常に高い」)。IQ130は、メンサの入会基準「上位2%」の目安とされる数字です。

IQを偏差値に換算するといくつですか?

偏差値=50+(IQ−100)÷1.5で換算できます。IQ100は偏差値50、IQ115は60、IQ130は70、IQ145は80です。ただし、模試の偏差値とは比べている相手(集団)が違います。

IQの分布はどうなっていますか?

平均100を頂点とする正規分布です。85〜115に約68%、70〜130に約95%が入り、130以上と70未満はそれぞれ約2%です。

IQ70〜84はどういう範囲ですか?

70〜79は区分では「境界域」、80〜84は「平均より低め」の一部です。70〜84はまとめて「境界知能」と呼ばれることがありますが、医学的な診断名ではありません。知的障害の判断にはIQだけでなく日常生活の適応機能の評価も必要で、オンラインのテストでは判断できません。

IQ140は何人に1人ですか?

約260人に1人です。IQ140は約99.6パーセンタイルで、偏差値は約77です。

ネットのIQテストの結果もこの表で読めますか?

目安としては読めます。ただしオンラインのテストは監督がなく、自分から受ける人の成績は高めに出やすいため、同じ数字でも臨床の知能検査より幅を広く取って受け止めてください。